MINAMI WHEEL(通称ミナホ)という、大阪のアメリカ村周辺のライブハウス一帯で行われるサーキット型フェスを2018年10月8日、2019年10月14日に観てきたので、参加して気づいた注意点、ハウツー、面白い点などを書いていきます。
- ミナミホイールとは?
- ミナミホイールのチケットの買い方
- ミナミホイール当日、チケットをネックストラップの付いた「パス」に交換
- 「パス」を下げて歩いていると、バンドマンたちが売り込みをしてくれる
- ライブ会場があるアメリカ村周辺のおすすめフード
- ビッグキャットでのライブは、余裕を持って並ぼう
- 小さなライブハウスにも、この機会にたくさん入ってみよう
- ドリンクは頼んだ方がいいのか、持ち込めるか
- ミナミホイールのトイレ事情
- クロークのあるビルがある、サンホール
- ミナミホイールは夢がつまってる
- お目当てのアーティスト以外のライブも見てみよう
- ミナミホイールのトリはどのバンドを見るか
ミナミホイールとは?
公式サイトはこちら↓
FM802 30PARTY MINAMI WHEEL 2019
大阪のラジオ局、FM802が主催していて、だいたい、10月前半の3連休に行われます。
アメリカの、サウス・バイ・サウスウエスト(SXSW)という複合フェスを参考にして始められたライブイベント、というか、屋内型フェスです。
メジャーで活躍するバンドや、インディーズで活躍するアーティストなど、オーディションを通過した、ものすごくたくさん(2018年は3日間で400組以上)の出演者がいます。心斎橋・アメリカ村周辺には、たくさんのライブハウスが集まっているので、各ライブハウスごとにびっしりとタイムテーブルが組まれています。
ライブを聴きにきた人は、スマホなどでタイムテーブルとにらめっこしながら、次から次へお目当てのバンドのライブがあるライブハウスへと移動しつつ楽しむことになります。(もちろん、ひとつのライブハウスにずっといても良いんですけどね)
ミナミホイールのチケットの買い方
チケットは、事前にプレイガイドで買います。イープラスとか。
最初に3日通し券が発売されて、9000円と、これはなかなかお得です。
次に、1日券が発売されます。
3800円。3日通しよりは割高になります。
特に、人気大手アーティストが出る日は早めに売り切れるので、注意しましょう!
※2019年10月14日は、AM11時から、BIG STEPで当日券が販売されていました。
ミナミホイール当日、チケットをネックストラップの付いた「パス」に交換
チケットからパスへの交換、まずこれをやる必要があります。交換会場は、心斎橋(アメリカ村)ビッグステップの3階で11時からでした。
ライブ開始は14時頃からなので、この間にお昼などを食べて腹ごしらえしておきましょう。ライブによっては、なかなか体力を使います。
最寄駅の大阪メトロ心斎橋駅から、ビッグステップ(BIG STEP)というファッションビルまでの行き方が、地元民でも慣れないと意外にわかりにくいので、写真で説明しますね。
まず、地下鉄心斎橋駅では、4番出口方面を目指します。「大丸心斎橋店」のある方です。
その後、7番8番出口方面「心斎橋OPA(オーパ)」への階段を降ります↓
階段降りて、7番出口をまた上がります(なんで 笑)
上がると、心斎橋OPAの入り口付近に出ます。
南へ向かって歩いて、まずはアップルストアを目指しましょう
アップルストアの角を、西、つまり右に曲がります。ここね!
曲がるとこんな風景が見えて、ビッグステップどこ?となりますが、自分を信じてあと2、3分進みましょう。
進んで右側に、見えてきました?
ビッグステップは、こんな建物です!
エスカレーターで3階に上ると、パス交換ブースがあります。
「パス」は、こんなのです。↓
首にかけておけば、すべての会場に入れます
ここで、タイムテーブルや会場のライブハウスの地図が載った冊子もくれるので、もらっておきましよう!
\これでライブ参加の準備は整いました//
「パス」を下げて歩いていると、バンドマンたちが売り込みをしてくれる
ライブのチラシや、自主制作のCDを、積極的に無料配布したりしてくれます。出演する予定のバンドも、出演しないバンドも、売り込みのために集まってきていて、特にビッグステップ付近は、たくさん集合しています。掘り出し物音源の天国?かも?
このCDだけを毎年もらいに、このエリアへ来る!という人もいたりします。
パスがなくても、CDはもらえるので。
ライブ会場があるアメリカ村周辺のおすすめフード
アメリカ村は、たこ焼きの「だいげん」とか
人気店がたくさんあるエリアですが、私のおすすめは、「スタンダードブックカフェ」
です。スタンダードブックストア(本屋さん兼雑貨屋さん)の地下にあるカフェで、お昼ど真ん中を外せば、ちょっとまったりできて、ライブの余韻にひたったり、次はどのライブハウスでどのバンドを見るかなどの計画を立てるのにちょうど良い気がします。
※残念ながら、スタンダードブックストア&カフェは、2019年4月に閉店になったようです…
ビッグキャットでのライブは、余裕を持って並ぼう
アメリカ村のシンボルともいえる、ビッグステップ(BIG STEP) 。
この4階に入っているライブハウスが、ビッグキャット(BIG CAT)、通称ビッキャです。ここでのライブには、人気バンドが集まっているので、入場制限がかかる事も多く、だいたい混んでいます。必ず観たいバンドがいたら、ぜひ早めに並ぶことをお勧めします!
開始20〜30分前にはすでに階段の所まで人がいっぱい…!なんて事も。
でも、1時間前とか、ある程度早めに行っておけば、まず入れるとは思われます。
会場内は高低差がないので、背の低い人は、後ろの方だとステージが見にくい可能性があります。
小さなライブハウスにも、この機会にたくさん入ってみよう
普段は、コアなバンドが出てるし、ふらっと入っていいのか、モジモジしたあげく、結局ちょっと怖くて入れない… っていうくらいの収容人数小さめのライブハウスたち…。
そんな、「気になってはいるけど、行きづらい!」場所も、この日はとても入りやすい雰囲気になっています!
「パス」さえ首からかけておけば、会場のライブハウスはどこでもウェルカムです。
たまに人気がありすぎて「入場制限」がかかっているライブもありますが、「えっ、どんなアーティストなの?」と、タイムテーブルで確認するのも楽しかったりします。
この機会にあちこち入ってみて、内部の様子を把握して雰囲気に慣れておけば、普段も行きやすくなるかもです。
ちなみに、ビッグキャットのすぐ向かいに、「パンゲア(Pangea)」とか
「クラッパー(CLAPPER)」
というふたつのライブハウス(キャパ200名くらい)が同じビル内にあるので、この機会に入ってみるのもいいかもしれません。
ドリンクは頼んだ方がいいのか、持ち込めるか
あちこち歩き回って、ライブをみて、喉が乾きますよね。飲み物もほしいですよね。ドリンクは、それぞれのライブハウスで売ってます。
1杯500円から600円くらいから、という感覚でした。
持ち込みは禁止されてますが、その代わりドリンク1杯頼まなければいけない、とかのノルマもありません。
お酒が飲める年齢の人は、たくさんドリンクに課金して、ライブハウスを応援するのもアリですね。
フロアが空いてたら(バンドマンの方は空いてるのイヤでしょうけど)ビールなどを片手にゆるーく音楽を楽しむのもなかなか楽しいです。
ミナミホイールのトイレ事情
設備の整った大型ライブハウスで行われるフェスではないので、ビッグステップに寄るタイミングで行っておくのが良いと思います。
2019年にビッグステップ2階の女子トイレに行ったら、リニューアルされて結構きれいになっていました!助かる…
心斎橋付近のお店は観光客の方で混雑していますので・・・。
あとは、・ごはんやお茶で寄ったお店で借りる ・各ライブハウスにあるので借りる ですね。ライブハウスのトイレは小さければ小さいほど一般的にブース数が少ないですね。居心地は、お客さん次第です。そう、あなたがキレイに使うならきっとキレイです。少ないスタッフさんで回していると思うので、協力していきましょう☆
クロークのあるビルがある、サンホール
2018年は、サンホール(ライブ会場もあるビルのワンフロア)
が、クロークの機能を持っていました。大きな荷物は置いて、身軽に動きたい人は、まずココを訪れるといいでしょう。
クロークの設置を考えてくれてる、というのはポイント高いイベントですね。
※なお、2019年に再度訪れて気づいたのですが、ここで飲み物を飲んだり、カレーや餃子などでお腹を満たしたり、休憩することもできます!
わたしは次のライブどこに行こうかな?とかいう計画を、ここの休憩スペースでやってました。
ミナミホイールは夢がつまってる
たくさんの出演予定のバンド、出演が叶わなかったバンドの人たちが、ライブのチラシを配ったり、デモCD?を無料で配ったりして、売り込みを頑張っている。
このCD、もっともらっておけばよかった… もしかしたら将来自慢できるかも…。
セカオワとか、クリープハイプも、初期はミナホに出演してましたからね。ここから大きくなっていったバンドって、結構多いのです。
バンドだけで食べられていない状況での音楽活動って、大変な事も多いと思うんです。
ライブをする度、ギャラをもらうんじゃなくて、会場代ノルマを払わないといけなかったり。でも、負けずに続けてるんだ、って思ったら、夢を追う姿が羨ましかったり、眩しかったり。夢や目標を掴んだり掴めなかったり。エモいですね。なんだか応援したくなりますね!
お目当てのアーティスト以外のライブも見てみよう
とにかく、色んなジャンルのアーティストが出るので、名前しか知らない、名前も知らないバンドやアーティストのライブを見てみる、というのをお勧めします。思いがけなく心を突かれたり、感動があったり、ステージの珍獣(?)がいたり、という想定外の出来事を体験することができるでしょう。
ライブをいくつ周っても料金変わらない、というタイプのフェスだからこそ出会えるアーティストっていますよね!
ちなみに、私が2018年に「出会った」音楽は、「カムラミカウ」
でした。
ギター、ループステーション、キーボード、各種機材を一人で操りながら、演奏とボーカルを全てこなす彼は、天才なのでしょうか。息が混じりぎみの声もいいです。個人的には、故・ぼくりり(ぼくのりりっくのぼうよみ)不在の音楽界の穴を埋めるのは、またタイプはちょっと違うけど、彼かな、と勝手に思っています。
ミナミホイールのトリはどのバンドを見るか
各会場にその日最後のライブ、「トリ」をつとめるアーティストがいます。一定以上の人気を持つ人たちが、だいたい選ばれています。そして、大体とても盛り上がります。2018年の私は「オメでたい頭でなにより」のライブをサンホールで見ましたが、
「ウチらで一番楽しいトリのライブにしようぜ!」という意気込みがすごくて、バンドとお客さんが一体になって盛り上がってました。
楽しいしかありません。
きっと、別の会場の別のバンドも同じような思いでライブに気合いを入れてるんだろうな、と思ったら何だかそれだけでワクワクします。エモいです。
帰宅時間の都合もあるとは思いますが、可能なら、どこかの会場で「トリ」のバンドのライブを見てみると、満足感が高くなるのかな、と思います。
ワンマンライブや、大きなホールでのライブとはまた全然違った楽しみ方ができる、サーキット型ライブフェス。このミナミホイールはとても良かった(筆者はサーキットフェス初体験でしたが)ので、次回もまた行きたいし、他のサーキットフェスに行く機会を虎視眈々と狙っているところです…!
そして、ライブハウスであがいている、バンドマンたちに、密かにエールを送ります。あなたたちが作りあげているフェスです。
いつか、あなたが行きたいと思っている地点にた 辿り着けますように。
いいイベントをありがとう。
老若男女分け隔てなく接してくれてありがとう。
いい音楽をありがとう。