スキルアップや資格試験を受けるために勉強したいけれど
「家に帰ると誘惑が多いし、だらけてしまって結局何もできない!」
「家に自分のデスクがないし、子供がまとわりついてきて集中して勉強できない!」などで悩んでいる方はけっこう多いのではないでしょうか?
有料自習室とは、その名の通り有料で勉強用のデスクを貸してくれる所です。だいたい、事業者が主要駅の近くのビルの中の1室〜数室を借り切っていて、部屋にデスクを複数並べパーティションなどで区切り、利用者が勉強するためのスペースを貸し出しているビジネスです。
たとえばこんな感じの場所です↓
東京
http://jisyushitsutakadanobaba.com/
大阪
https://selfstudy.jp/
私は数ヵ所利用した事があるのですが、相性が良い自習室を見つけると、家とは段違いで勉強がはかどります!
スポーツするならスポーツジムがはかどるように、勉強するなら自習室がはかどります。
本気で勉強しようと思っている人には、とても良い環境です。色々とライバルが増えてしまいそうなのであんまり教えたくないくらいに。
この記事では、何とかして勉強の時間と場所を確保したい人に向けて、有料自習室の良い点、選び方、使い方、注意点などを元ユーザーの立場から紹介していきます。
私は日商簿記3級のときLECの講座+テキストにお世話になりました…
目次
☆有料自習室の気になる料金は
だいたい土日含めて朝から夜まで通えるコースで東京、大阪などの都市部だと月額15000円前後が相場のようです。私も利用していた時はその位払っていました。
また、1日単位や時間単位で貸してくれるところもあります。少し割高にはなりますが。
デスクの広さなどによっても料金が変わってきます。大きいデスクの方が当然少し高いです。これは、どの程度資料を広げる必要があるかによって選ぶと良いと思われます。
私の場合は、実際の試験で使う机は小さいので、それに合わせてあえてあまり大きくないスペースを借りて慣らすようにしていました。
☆有料自習室を選ぶときのチェックポイント
契約する前に、必ず何ヶ所か見学してみた方がいいです。普通の事業者はデスクスペースや休憩室、各種設備を見学させてくれます。
(見学をさせてくれない所は怪しいので候補から外しましょう)
もちろん、勉強中の方がいるので、静かに見学しましょう。
ホームページなどで見て良いと思っても、だいたい写真の方が良く撮れていますし(^-^; 自分の好みとの相性もありますので。
見学の時に検討すること↓
・立地は通いやすいか
職場や家から近すぎると、知り合いに見つかって「どこ行くの?」の質問に答えるのが面倒な場合もあったりします。
通勤の経路途上にある駅近や、乗り換え駅の近くも検討に入れると良いでしょう。
・暗くなってから帰っても道のりは安全か
深夜まで勉強した後、利便性が高い立地で家賃の安めの場所=繁華街やビジネスが一番のの裏通りにあることも多い自習室は、夜の時間帯の周りの環境もチェックしておきたいところ。
・入室のセキュリティは適切か
会員じゃなくても誰でも入室できたら、変な人も入ってくる可能性もあるわけで、怖いですよね。入り口のナンバーキーや指紋認証などで安全確保されていると、落ち着いて勉強できますね。
・勉強道具を置くロッカーはあるか
家と自習室2箇所に同じテキストと問題集を置いたり、ノートや文房具の予備を置いたり、ロッカー(有料で月額制の場合が多い)があると、とても効率がいいです。
・空調は適切か
暑すぎても寒すぎても集中できませんよね。
冬など風邪が流行る季節に、加湿器や空気清浄機を置いてくれていたり、空調に気を配ってくれている所は、受験生たちへの想像力が働いていて信頼できます。
・トイレがキレイかもチェックしよう
勉強スペースは良かったのですが、古いビルでトイレが和式しかなかったため、短期間で解約した自習室もありました…
反面、手洗いせっけんにこだわったり、快適さ・衛生面・感染症予防に気を配ってくれている所もありました。
女性の方はわりと気になるポイントなのではないでしょうか?
・飲み物・食べ物などは近隣で調達できるか、また、休憩室はあるか
これは意見が分かれる所で、「休憩室があると遊んだり他の利用者と長話してしまう」というタイプの人には不要でしょう。
しかし、お弁当を食べられる程度のカウンターテーブルと、短い電話くらいできるスペースは欲しい、という点で個人的には休憩室はあると便利です。休憩室に「オフィスグリコ」のようなお菓子(糖分補給が必要なときもあるので)を調達できるアイテムがあると助かったりもします。
・コピー機はあるか
ノートを作るのに、テキストをコピーしたい!という時にいちいちコンビニまで外出するのは不便です。多くの場合有料ですが、あると全然助かります。時間が節約できます。
・運営母体は何の事業者か
不動産業者が運営している所も多いですが、お勧めは自習室を専門に運営している事業者。細かい所まで「勉強に使う」利用者の要望をよく分かってくれることが多いです。
☆有料自習室を使うことのメリット
繰り返しになりますが、いつでも静かに集中して勉強できる事が保証されたスペースは何かを極めたり試験合格を目指すにあたり、超重要です。
家だとだらけてしまう人は、必死に勉強してる人たちに囲まれる環境になるので、「やらなくては!世の中に遅れをとる!」というような気持ちになってきます。
また、他の人のブースの貼り紙には「◯◯日までに◯◯をやる!」とかの気合の入った手書きの標語?や、鬼のような勉強計画を細かく書いた表が貼ってあったりします。そして、勉強している背中から鬼気迫るオーラを発しています。失礼なのでじっくり見たりはしませんが、そういうチラチラと目に入る事からも刺激をうけます。何せ、月々それなりのお金を払ってまで勉強に集中したい人たちの集まる場所です。
自分はとある資格試験を受けようとして、なかなか受からず「もう無理、仕事の後に勉強してこの情報量なんて頭に入るわけがない」と思っていたのですが、自習室を契約して考えが変わりました。他の人の机に積まれた自分の何倍もある分厚いテキストの量を見て、「あっ、すみませんでした、勉強します」という気持ちになりました。
司法試験や公認会計試験など難関競争試験に挑んでいる人もちょくちょくいるので、人によっては自分の勉強はまだまだ攻略しやすいと思えるのも効能ですね。
逆に、「この自習室で一番勉強しているのは自分だ」と思えたら、それはそれで優越感をモチベーションに使えばよいのです!
資格取得スクールに申し込んで、そこの自習室を使うという手もあります。みんな真剣です↓
☆自習室での勉強の仕方、例として
・いつ自習室に行くか
だいたいは、朝は普通に会社に行き、なるべく残業は避け、帰りに自習室に寄り道してロッカーに置いておいたテキストや文房具を使い、勉強して家に帰るという感じで使っていました。
・自分にごほうび作戦
でも、どうしても気分が乗らない日もあります。そんな日は、近くのスターバックスに寄り道して美味しいコーヒーを買っていったり、自習室のロッカーに勉強しながら食べられるおやつ(アメ、グミなど、音や匂いが出ないもの)を置いておいて楽しみにする、などの方法で自分をコントロールしていました。
・試験前の答案練習
実際の試験を想定して時間を計って問題を解く練習をする必要があります。その場合、家なら音の出るタイマーが使えますが、自習室では音を出すと他の人の迷惑になります。私はストップウォッチを買ってきて終わったら止めて何分でできたかな?という風に過去問をやったりしていました。
今であれば、スマホでも代用できますね。
・時間割を決める
土日などに行って「今日は8時間勉強するぞ!」と思っても、普通の人間の集中力はそこまで続かないですよね。
私の場合ですが、例えば、
午前・過去問1回分&採点と「ミスノート」つけ
※「デスノート」ではありません(寒)よくミスするポイントを分析して自分なりに分かりやすい解説をつけて、ミスを殺していくためのノートを書くのです…
お昼・サラリーマンで混み合う12時台は避け、1時頃から外出して昼食をとりがてら1時間ほど気分転換する。
食事が終わったら、コーヒーを飲みながら最後の10分をアプリでの苦手分野の暗記にあてる。(イヤだけど必要な作業なので、なるべく楽しめる環境で行う)
午後・自習室のデスクに戻る。過去問1回分、答え合わせ→ミスノートつけ
その後、苦手ジャンルの問題(あらかじめノートにダメな論点を書き出したり、問題集にふせんをつけたりしておく)を、決めている終了時間までやる。
帰る前30分くらい・手のひらサイズくらいのお気に入りのモレスキン手帳に、よく理解した部分やハッとした部分を自分の言葉で書き留めた「エッセンス手帳」を作る。
これは、通勤途中などスキマ時間にちょくちょく取り出して眺めるのに使います。
…という事を、自習室ではやっていました。
(長時間滞在バージョンのスケジュール)
☆注意点
オフィスとしては利用できない(あるいは利用しにくい)ことがほとんどです。規約で決まっていたり、自習室内での会話が禁止なので、電話に出られないなどの不便があります。勉強している人にはもちろんその方がいいに決まってますが。
電卓やパソコンを使う場合、打鍵音が気になる他の利用者もいるので、使えるかどうかは事前に確認しておく必要があります。
電卓OKの部屋とNGの部屋に分かれている場合もあります。
以上、有料自習室について私の知っていること、メリット・注意点などを書いてみました。世の中にある便利なサービスをうまく活用して、新しい知識を身につけて面白く生きていきたいものですね!
試験前日や当日の過ごし方のおすすめポイントは、また別の記事で。