空見 玲海の日記 ~お前は何をする人ぞ~

ソラミ レミです(もちろんペンネーム)。筆者が興味を持ったことやトライした事を、ジャンルごちゃまぜで書いていくブログです。世の中っておもしれぇ!何かあなたの役に立つといいな。

【バックパッカー体験談】タイで遭遇した街全体を使った劇場型詐欺について話す【女子ひとり旅】

f:id:solamiremi:20180604161106j:image

 

女子一人で海外旅行、行ってみたいけど、どんな事に気を付けたらいい?という人のために、私の場合は例えばタイでこんな事があったけど、こう対処したよ。という話をします。

 

もくじ

 

バックパッカーをやってみたかったので、タイ旅行に一人で行く

25才で一旦会社を辞めた自分。「深夜特急」という沢木耕太郎の本を読んでから憧れていた「バックパッカー」なるものをやってみるため、タイのバンコクへ女子ひとりで10日間ほど行きました。
(旅行の詳細はまた別の記事で)

 

特に度胸があるわけでもないのに、好奇心はあるので、ビビりながら。
旅行中の会話は、私のブロークンイングリッシュ(出川英語!?)と最低限覚えたタイ語(こんにちは、ありがとう、トイレどこですか)でなんとか。

 

※豆知識:トラベル用タイ語(女性が言う場合)

「こんにちは」→「サワッディー カー」

「ありがとう」→「コープクン カー」

「トイレどこですか」→「ホーンナム ユーテイナイ?」(ほんなん言うてない、と覚えましょう)

これ以上覚えたとして、相手のタイ語の返答の意味が分からないので、あとは簡単な英語で充分です。


それは、偶然話しかけられたかに見える「街の人」との会話から始まっていた

ある日、ある寺院を目指して街を歩いていたら
「日本人かい?どこ行くの?」とタイ人の兄ちゃんにフレンドリーに話しかけられる。
トゥクトゥクで☆☆寺院に行こうと思う」と言うと、「☆☆寺院は、今日は休みなんだ。かわりに、△△寺院に行くのはどう?いい所だよ」と言われる。

 

「黄色いガバメント(政府のとか安全だとか言いたかったんだろう) トゥクトゥクと、それ以外のトゥクトゥク(危険だと言いたかったんだろう)があるから、黄色い方を拾って乗るんだよ!」と教えてくれる。

 

初心者の私「いい人だな・・・」

念のため、トゥクトゥクとはこんな乗り物です。タクシーより安い↓


f:id:solamiremi:20180604161122j:image

 

素直に黄色い「ガバメント トゥクトゥク」に乗った私と運転手の兄ちゃんとの会話

「△△寺院だね、OK。ところで〇〇という店で大きなプロモーションがあるのを知ってる?お得だから行ってみたらいいんじゃない?」


「…へぇー」と受け流して、△△寺院まで連れて行ってもらう。


到着後、△△寺院を静かに見物中、日本が好きだという男前の青年に話しかけられる。
「君は仏教徒?僕も仏教徒なんだ!サッカー選手のナカタは本当にすごいよね」
というような会話をする。

そして、その青年からも出た「〇〇という店の大きなプロモーションがあるから行った方がいいよ!」という言葉。


寺院の外でさっきのトゥクトゥクが待っていたので、移動のためとりあえず乗せてもらう。「で、〇〇という店のプロモーションなんだけど、行く?」と運転手の兄ちゃん。
「まあ見るだけならいいか」と連れて行ってもらうことにした。


走ること10分くらい…?着いた場所は、「あれ?ここ?もっと大きくてキレイな店を想像したわ」というくらいに地味で小さな服地屋さん。

 

中に入ると…


主に欧米人の若くてウブそうなリュックしょった男女で店内がいっぱい。

「……あーー!…そういう事か…すげぇな」


ここでやっと詐欺の手口に気づいた自分。そうです。今まで出会った街の「いい人」たち、みんな仕掛け人。そして、ここにいるのは、みんな「カモられた人」笑
(…私アホだわ…てか、奴らもすごいわ…ウケる…みんな、おつかれさん…)

 

「オーダーメイドスーツ店」の店員との会話

ひと通り冷やかして自然に退店しよう、としていると多分タイ人の女性店員に声をかけられる。

棚にズラーッと並んだスーツ用と思われる服地。開いて見せてくれる。生地の端に、「アルマーニ」とか「カルバン・クライン」的なロゴが入れられていて、とても高級なのにお得なんだ、と説明される。(ウケる…絶対ニセモノじゃん…)

 

デザインの一覧の冊子を見せてくれて、好きな生地を選んで、好きなデザインを選んだら、そこからスーツを作り上げて、航空便で日本に送りますよ!
(てかデザイン微妙にダサい)


「支払いは、今、クレジットカードでしてくれれば!」

ですって。

うわー、めんどくさっ!これ、完成したスーツが送られてくる気が全くしないんですけど??100年待っても来ないよね。お金だけ取られるやつね!理解!
(ポーカーフェイスを保つ私)

 

と、心の中で思いながら、何も買わずに出るのもヤバそうかな、と思ったので、
「ついで買い」のために置いてあるであろう、そんなに高くないスカーフ類を、
「しゃあない、家族とか親戚のおみやげにでもするか」と2、3枚現金で購入して何とか店を出る。
(ぷはーーー!ヤバかったわ!)


あの店で、絶対クレジットカード情報渡したくないわ!!!

で、外に出るとさっきのトゥクトゥクの兄ちゃんが待っていたので、滞在してたバンコク中心部まで送ってくれと頼んだ。
なぜか(まあ、オーダーしなかったからか?)すごく機嫌の悪そうな運転手の兄ちゃん。


…すると…数分走った先にある、知らない寺院に降ろされて
「ちょっと時間が無くてここまでしか送れない。この寺院を見物して別のトゥクトゥク拾って帰ってね!」といって去っていった…
(そうかよ…)


その後、私が「黄色いガバメントトゥクトゥク」ではない普通のトゥクトゥクを拾って帰ったのは言うまでもない。


その後の詐欺対策と、感じたこと

翌日も、街でトゥクトゥクを拾おうとすると同じく「〇〇という店で大きなプロモーションがあるから、行かない?」と言われる。何人仕掛け人がいるんじゃい!!

その後、私が伝えたことは「いや、私は☆☆寺院にいきたいんだ。もしあなたが直接☆☆寺院に行ってくれないし、〇〇という店に行こうとするなら、私は別のトゥクトゥクを探すわ!」ってはっきり示すことです。これで以後は大丈夫でした。

 

いやー、街を広く使って、役者を分散配置する劇場型詐欺。
まるで、月9ドラマ「コンフィデンスマンJP」みたいな大掛かりな装置でしたね。
出演者も何人いるんだ??ってくらい。

 

その日は「くっそー!」とホテルの部屋でビール飲みながら怒ってたけど、それこそ、「世界の現実」に触れた体験ってことだな、と、今になっては思うのであった。


だからって、これで「もう海外旅行には行かない」とはならなかったし、最近はしばらく行ってないけど、アラフォーだってお金を作ってまた未知の国に行ってみたい気はモリモリ残っているのである。

 

なんでって?
「オレが!!この世に生まれたからだ!!」(「進撃の巨人」エレンの名言より)

 

※これ、20年前くらいの手口だからね!現在はどんな手口が流行っているのか。それも行って見なければわからない。ので、みなさん自己防衛に努めつつ、今の世界のリアルを見てきてください☆

----------------------------------
画像:Pixabay より