空見 玲海の日記 ~お前は何をする人ぞ~

ソラミ レミです(もちろんペンネーム)。筆者が興味を持ったことやトライした事を、ジャンルごちゃまぜで書いていくブログです。世の中っておもしれぇ!何かあなたの役に立つといいな。

【連休や旅、移動のお供に】本格長編小説のおすすめ5選【大人向け】【文庫で読める】

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帰省や休暇の移動中。新幹線、ローカル線、飛行機、など座っている時間や待ち時間の長いタイミングってありますよね。
(これから夏休みとか取られる方は特に)


スマホをずーっと見ていてもなんだか飽きるし、バッテリーも消費する…


そんな時!
私がおすすめするのは「夢中にさせてくれる長編小説を読む」です。連休中の飛行機チェックインの長い行列も、面白い文庫本を読みながら待てば、えっ?もう順番きたの?
という風に過ごせます。


ここでは読書マニアの筆者が読み終わったなかから選んで5つ紹介しますが、どの本も分厚い、または、分冊になっていて長いので、手荷物に1冊、スーツケースに残りを、とか全部持って行ってみると良いと思います。

 

 <長編小説おすすめ5選→クリックで紹介文へ飛びます>

 


サラバ!西加奈子

小学館文庫『サラバ!』西加奈子|小学館

 

上・中・下 3冊あります。
主人公の半生記。エジプトで過ごした子供時代から、順風満帆に進むかにみえて挫折を味わう青年期まで。


姉、父、母など家族の人間模様も描かれるのですが、独特の筆致によって、ふむふむ、へえー、それで?という風に興味深く読めます。


西加奈子という作家を知るのにも良い作品だし、ややこしい世界とか人生のなかに稀にあるキラッと光るものを見せてくれる気がします。

 

 

 


「教団X」中村文則

 

ddnavi.com

 

厚めの一冊です。
「教祖になるとはどういう事か」が書かれているように思います。
官能小説?くらいの性的描写、そして性的儀式を用いて信者を惹きつけていく新興宗教。教祖の過去や心の奥底に宿る深い闇。
信仰をどうしようもなく求める信者たちの事情。信仰させるテクニック。
「幹部」たちそれぞれが、その場所へ至った事情。

 

世界のダークサイドを書いていて、全然「うつくしくてキレイな話」ではないのですが、なんだかひきこまれて読んでしまう小説でした。

 

 


銀河鉄道の彼方に」高橋源一郎

| DJTakaGenのカット&ループ 高橋源一郎『銀河鉄道の彼方に』 陣野俊史 | 書評 | すばる - 集英社 |

 

厚めの一冊です。
タイトルどおり、宮沢賢治の「銀河鉄道の夜」へのオマージュ、という形をとりながら、世界とは?真実とは?そういう問いに答えはあるの?
という事へ実験的にアプローチしていく小説です。

この小説を、映画に例えるなら「インターステラー」ですね。(え!?)

最大の謎へ何とか挑もうとする、というあたりが。

 

 


インフェルノダン・ブラウン

www.kadokawa.co.jp

 

上・中・下 3冊あります。
この作家の美術、歴史、諸々の博識ぶりが今回もすごいです。「ダヴィンチ・コード」の、ラングドン教授が活躍するシリーズ。


インディ・ジョーンズばりの冒険活劇を描きながら、舞台設定に使われる建造物、美術作品などへの解説が織り込まれる。


読みながら、ほんとーーにヨーロッパ旅行に行きたくなります。
あとでpolcaとかのリンク貼るから、旅費ください。


退屈させない魅力的な登場人物たちが、ラストまで連れていってくれるのですが、
タイトルとか表紙の見た目に反して、読後感はそんなに悪くないです。

 

 


騎士団長殺し村上春樹

www.shinchosha.co.jp

 

4冊あります。
絵を描いたり教えたりして生計を立てる主人公の淡々とした日常の中に、おや?という依頼をする人物が現れ、平穏な日々が少しずつほころびはじめる。


ものすごい起承転結!大冒険!というテンションはなく、丁寧に生活する日常も、奇妙な出来事も同じトーンで描かれるので、ワクワクドキドキを期待しながら読んだら眠くなるかも…?


しかし、村上春樹はいつもそうですが、ふとした描写がとても良いときがあるのと、「へえ」という比喩表現があるのと… なんだか、気がついたら少しずつ読み進めてしまう、みたいな小説です。


ベッドサイドに置いておいてもいいな、っていう。(褒めてます。だって、絶対にベッドサイドには置きたくない小説、ってあるでしょ??ぐいぐい読めても読後感の悪いやつ)

 

 


ではでは、今回はこのへんで。
面白い長編小説に出会えたら、長い待ち時間や移動も面白く有意義に過ごせますよね☆