空見 玲海の日記 ~お前は何をする人ぞ~

ソラミ レミです(もちろんペンネーム)。筆者が興味を持ったことやトライした事を、ジャンルごちゃまぜで書いていくブログです。世の中っておもしれぇ!何かあなたの役に立つといいな。

【大阪地震】当日から3日後までの過ごし方、我が家の場合

2018年6月18日(月)朝7:58、大阪府北部を震源とする震度6地震
おそってきた。地域や人それぞれによって被害は異なるが、大阪市内に住む我が家の場合、この3日間をどう過ごしたのか、怖いのは何か、街の状況は、など筆者の周りの状況を覚書、リポートとして書く。あなたのいる場所で地震が起こったらどうするか、日頃の備えなど、ひとつの参考になれば幸いである。

 

もくじ

 


地震が起こったその時の状況

AM7時58分。夫が仕事に出発、子供が学校へ出発。
さて、これから「半分、青い」を見よう、と待機していた
朝ドラ直前のパニックだった。

リビングのテレビの前でこれからちょっと寛ごうかという所、
何の前触れもなく大きく揺れた。
揺れと同時にマンションの警報が鳴った。
「逃げないと!!」と思った。

棚からモノが落ちてきたりはしなかった。

 

◇まずやったこと

*閉じ込めを防ぐために、玄関のドアを開けた

*ほぼパジャマだったので、いつでも逃げられるようTシャツ、パーカー、パンツに着替える。

*最低限逃げるのに必要なものをリュックにつめた↓
・財布・鍵・保険証・ペットボトルのお茶・カロリーメイト
・レインポンチョ(雨の予報なので)・スマートフォン充電器
・モバイルバッテリー・スマートフォン本体

 

*次に、家族の安全確認をした。
LINEで現状みんなの無事がわかる。
学校に向かうため電車に乗る直前だったという子供を引き止め、
家に帰るよう指示する。休校かどうかはわからなかったけど、
テレビ等でみた地震の規模からして、あとで学校には何とでも言ってあげるから
自分の安全を確保しろ、と伝える。(結局休校になった)

珍しく夫からもLINEがあり、自分も無事だったと。

 

*子供の帰宅を待つ間、テレビやTwitter検索などで情報収集する。
通勤通学の時間帯、鉄道がほとんど止まっている(あの揺れなら当然だろう)
ため、車内でじっと待つしかない人や、乗り継ぎ駅で足止めになって、
行くも戻るも同じくらいこまる、という人が多い事を知る。


生活用水の確保→お風呂に水をためた
(これには賛否両論あるらしいが配管が壊れていたら排水しないように、という事らしい)


*飲料水を確保→2Lのペットボトル5本程度に水道水を入れた


*二次持ち出し用リュックの作成開始と、足りないものの確認
 乾電池などだいぶ前に買ったものは腐食していた。

 

◇状況が落ち着いてから、街の様子の確認と食べ物を買いに外出してみた

どっちにしても心配だが、子供と一緒に行動することにした。
持ち物:いつでも逃げられるリュック
服装:いつでも逃げられる動きやすい服装
足元:登山用スニーカー(トレッキングシューズ)雨が降る可能性もあったので

 

そして街は…
我々の住む地域は、歩く人の服装、かばん、靴など、日常とそんなに変わらない様子?
関西人のラテン系の気質を勝手に感じる非関西人DNAを持つ筆者。

 

しかしスーパーは…
休業しているところもある。従業員の人も休みたいだろうしもっともである。
店を開けてくれているスーパーもあった。店員さんに敬意と感謝。
カップラーメンなど、インスタント食品は、品薄になりつつあった。
今晩の夕食になるのかもしれない。

 

◇いろんな遠隔地の親戚や友人から連絡がきた

筆者は引っ越しを多くしているため、友人や親戚が日本各地にいるのだが、
何年かに一回くらいしか会わない古い友人からも「大丈夫??」とLINEなどで
連絡があり、心強く感じてほっこりした。

親戚からは、電話がかかってきた。
遠くに住んでいると土地勘がないので、大阪全域が大変なことになっているのでは
ないか、と心配してくれたようだ。いざとなったらこっちへ来い、とも言ってくれて
心強い。

 

◇ガスが通っているうちに、簡単で温かい夕食を食べて体力を保つ

食材の調達ができたので、インスタントラーメンに、
カット野菜とこま切れ肉、卵を入れ込んで何とか栄養補給をした。
気持ちが落ち着かないし、本格的な料理はできないが、
元気は保っておいたほうがよさそうと思った。

 

◇都市部のマンション住まいの人にとって地震とは

エレベーターが止まるので、特に高層階の人たちが買い出し後に
大荷物もって階段を上がるのは大変そうだった。

 

夜も不安だが、車中泊は、地域によっては現実的ではない。
まず車を持っていない我が家のような場合はしょうがないとしても。

 

車を持っていても、マンションだと立体駐車場だったりする。泊まれない。
そもそも、駐車場の周りにも高い建物が多くありすぎて、安心できる場所がない。
一戸建てに住む人たちも、駐車場は家と密着しており、面する道路は道幅が狭く
電柱や電線が頭上にあり、何が落ちてくるかわからない。

 


◇夜眠るときは余震(または本震?)が怖い

これが本震とは限らないという情報が何度も出ていた。
真っ暗の中寝ていて何か起こってもすぐに行動できないので、明かりをつけて寝た。
さらに、リュックとスニーカー、上着を足元に置いておいた。
「ゆっくり休んで体力を蓄えたい」と「すぐ逃げられる服装」のはざまで悩む。

 


◇朝を無事に迎えると安心する

でも、常につきまとう「次の揺れはいつ来るのか、来ないのか」の不安
気づくのも気づかないのもあるが、夜中にも余震はあったようだ。
そしてお風呂に入るのが怖い。でも入れるうちに入ろうと思う。
洗濯、食器洗いなど、できるうちにやっておこうと行動する。

 


◇あらためて以前買った非常食や非常持ち出し袋を確認した

ほとんど期限が切れていた。でも、携帯ラジオやライトなど、使えそうなものも再発見。ボーナス時など決めて、定期的に買い替えをしておくとよかったのかな、と今更思う。

 


◇家族の集合場所などをどうするか問題

そもそも、昼間過ごす場所がバラバラだったりする。
我が家の方針は、
「安全が確保できるまで、今いるその場所で生き延びること。無事ならメッセージは発してほしい」
「探しに行くのは大人の仕事。まずそれぞれが生き延びて、ネットやリアル、あらゆる手段でメッセージを発信するのでそれを見つけてほしい」

 

無理に帰ろうとしたり、無理に探しに行こうとしたりするより、
その場でまずは自身の安全を確保したほうが、結果被害が少なくて済むのではないか。
(子供の年齢にもよる)

 

◇精神的に落ち着くのに役立ったもの

通常どおり音楽をかけてくれるラジオ(FM802を聴いていた)
みんなが、今日一日どう過ごしたか共有したり、気分を明るくする音楽をかけてくれる。DJもそれぞれ地震に遭遇していて、どうやってスタジオまで来たかなどの話をしてくれて、あー、みんなそれぞれ大変で、がんばったんだー、と思う。


通常営業のTwitter
他の人も言っていたが、日常が世界に存在するって素晴らしいから、ふつうに無事な人は、推しが尊い的なツイートや今日あった面白いことのツイートをしてほしい。

 

しかし地震被害経験者でわかりやすく的確に伝えるのが得意な人が、イラストなどで
リュックに詰めるべきものや、どの段階でどんな行動をとったかを説明してくれる
ツイートはありがたかった。

 

◇しばらくは不安な日々が続くが、心がけることは

「心身の健康」に尽きると思う。
逃げるのにも生き延びるにもこれが一番大切だと思う。
相手は自然だから何が起きるかわからない。
想定できる事への対策をした後、
私たちにできる事は、「その時にベストを尽くせるコンディションを保つ」しかない。

 

人によって被害状況は違うので、これが正しいとかは何も言えない。
これ以上の被害がないことを願いつつ、なるべく健康な日常を積み重ねる。それしかない。

現状では以上。