空見 玲海の日記 ~お前は何をする人ぞ~

ソラミ レミです(もちろんペンネーム)。筆者が興味を持ったことやトライした事を、ジャンルごちゃまぜで書いていくブログです。世の中っておもしれぇ!何かあなたの役に立つといいな。

【会計・経理】未経験で経理の仕事はできるの?向き不向きはあるの?(その1)

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「未経験だけど、経理の仕事をしてみたい」と思っているあなたへ。

私も以前考えたことでした。で、紆余曲折の末、経理の仕事をするようになり、直近では決算までやらせてもらえてました。

経理の仕事を希望する人の志望動機としては


1)手に職がほしい
2)長く続けられそう
3)事務職がいい
4)数字が好きだから面白いのではないか

これらの理由をよく聞きますが、私は1)と2)でした。
経験から、以下のステップをとるのが良いのかなと思っています。

この記事では、「経理の仕事を目指すかどうか」の段階で迷っている人へ、判断材料としてかつて同じ立場だった私の経験を書いていきます。

 

もくじ

 

<まずは簿記3級をとろう>

経理は、何も知識のない状態で「今からやって!」と言われてもできません

(断言)


言われたとおりに入力する、という仕事もありますが、前提がわからないと大したことないと思った凡ミスのように見えることが発端でおおごとになる事があります。

(・・・という事が、長年経理をやってきて「こんなの一般常識だろ」レベルになっている人が多い業界なので、わからない人がどれだけわからないか、を、理解してないのも問題なのです)


「懇切丁寧に指導します」と仕事の募集要項にあってもある程度わかっている前提だったりします。


そういう訳で、まず自衛策のためにも「日商簿記3級」の資格をとりましょう。
70点とれば合格できます。試験は年3回です。(6月・11月・2月)
基本、お住まいの地域の商工会議所に「個人受験」で申し込みをします。
(「団体受験」の予定がある方はそれで問題ありません)

(参考:東京商工会議所
https://www.kentei.org/boki/testinfo.html


この勉強をすることで、以下の最低限必要な知識を得られます。

複式簿記の仕組み
・勘定科目とは何か
貸借対照表損益計算書とは何か

何回落ちても受かればこっちのものですよ!

 

<勉強方法について>

独学で問題なし!という人もいますが、私は行けるなら3級からスクールに行くことをお勧めします。

理由としては、
・3級のスクールは値段が安いからお得
(ここから上級講座へお客さんを呼び込むための入り口商品だから)
・スクールの先生には、質問ができる
・テキストだけで勉強して、仕事についたとき勘定科目の読み方を
間違えるとかっこ悪いし、スキルを不安視されがち


などからです。
私はスクール代は2万円以内くらいで、土日のみの開催で全コマ通えました。受講者には、様々な年齢層や、様々な職業の人(それこそ商店主のおじちゃんまで)がいるので、気楽に通えました。
宿題が出るので、それを毎晩15分~40分くらいやる感じでしたね。
「うわ!こんなに知らなかったのか!こうなっているのか!」って思いました。

 

<ノートに鉛筆で書いて消しゴムで消して、電卓をたたける時間と場所の確保>

これが必要になる勉強・試験なので、ハードルになる人も多いと思います。
特に小さい子供がいたりすると・・・集中も必要になるので。カフェも電卓や鉛筆消しゴムはちょっと使いにくいし、長居できる所を探すのも難しいですよね・・・

私は3級も2級も、試験前はネットカフェの個室や、有料自習室にこもって試験対策をしていました。
(有料自習室はとても良い環境です。これについては、こちら↓の記事をどうぞ。)

www.solamiremi.com

 

<電卓に慣れよう>

実際に経理の仕事をしている人の中には、すごいスピードで電卓を打っている人も多いです。え?パソコンがあるのに電卓?経理ソフトがあるのに電卓?

そうです。この時代に電卓です。
理不尽だけど電卓です。

取引先から送られてきた請求書を、経理担当は信用しません。
性悪説です。
なので、印字されている数値を電卓で足しこんで「本当だろうな?」と確認します。


試験でも仕事でも重要な役割を持っているので、簿記スクールで推奨しているような、ある程度の大きさのちゃんとした電卓を買って、手になじませましょう。
まあ、勉強の段階でなじんでくるんですけどね・・・

あと、色んな役立つ機能やコツがあるので、電卓について書かれた本を1冊くらい読むと目からウロコだったりします。
(電卓については、1記事書けるくらいのこだわりがあるのでまた別の機会に)


<簿記3級に受かれば、応募できる仕事はある>

このレベルで可能性が高いのは、売掛金管理・買掛金管理、一般事務の合間の日常経理だったりしますが、ここから足がかりをつかんで経験を積んでいく、というパターンは多いのかなと思われます。


経理の仕事に向き不向きはあるのか>

「数字が好き、数字に強い、計算が合うと嬉しいっていうのは大事ですか?」
と聞かれることがありますが、私の実感からすると「そうだったらいいんでしょうけど、必須でもないです」と答えます。

 

・・・数字がキライだったらしんどいかもしれませんが・・・
私も「数学」はすごくニガテだったけど、簿記2級までは、+-×÷の四則演算さえできれば大丈夫です!

 

あとは、何らかの興味(私は数字に円マークがつくとがぜん興味がわく)と、知らないことが出てきたら情報収集し続ける好奇心がいるかな、と。
税制改正などで今知ってる知識もアップデートしていかないといけないので。

経理にすごい向いてそうなのに、すぐ上司と対立して辞めちゃう人とかもいます。
要は、向きとか不向きとかじゃなくて、自分の持っている強みの何かを活かして自分の生き延び方を見つけるしかないのかな、と。


<ダメなものはダメ、とはっきり伝えられる性格もしくは意思の強さは必要>

経理の仕事は、無理を言ってくる「わかってない人たち」と対峙する必要があります。
何でも経費にしたがる社長や営業担当、それはダメだろうという口座への振込を要求する取引先、ありえない締切を設定する人たち・・・

 

ここで、突っぱねられない人は精神的にしんどい思いをするかもしれません。
(だから性格がキツい人たちが集まる部署でもあるんですよね・・・)

 

先方の要求を呑むことで、企業会計原則・会社法金融商品取引法・税法などと相反する行動を知らずにとってしまう事があるので、会社や自分を守るためにも本当に注意が必要です。

 

このへんの行動原則を自分なりに学ぶのには、今のところ「FASS」という検定の勉強をするのがちょうどいいと思います。何がOKで、何がNGか、その線引きが見えてくる良い試験だと思ってます。

(FASS検定について↓)
http://www.cfo.jp/fass/


ちなみに、この検定の企画に関わった(?)故・金児 昭先生の動画は、昭和的ですが、ユーモアとドラマがあって結構個人的に好きです。よかったらYoutubeなどで検索してみてください 笑


さて、経理の話を書き始めると、ほんとうに長くなるので(ヲタク気質)
以下のトピックを考えていましたが(その2)以降でまたアップしようと思います。

次回もまた、見てくださいねー!(サザエさん風に)

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(その2)はこちら!

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